「積算型と逆算型」の人間性の違い。



最近の居酒屋トークはもっぱら「お金に対する考え方」についてが多いのですが、わかってきたことは「積算型と逆算型」という人間性の違い。


例えば「目標売上1000万円!」と指示した場合。


積算型の人間は自分に出来ることを積み上げ始める。そしてそれらを合計した結果、当然目標に届かない。そこで「社長!無理です!無茶です!」とか言われる。そういう人から出てくる計画書は「無理であることを俺にわからせる資料」となる(笑)
 

逆算型はこう考える。「1000万達成する為にはこの商品を1000個売ればいい。現在の力では600個しか売れないので残り400個をどうやって売るか。手段は問われてないのでアルバイト雇って今の販売方法を2倍にすれば達成はできそうだ。」など。
 

もう一つ別のケースで、
「予算は1000万円!」と指示した場合

 

積算型はその事業を行う為に支出するお金を積み上げ始める。不思議なことに結果は必ず予算をオーバーする(笑)。そして「社長!予算が足りません!もっと追加してください。なぜなら・・・」となる。そして社長は予算オーバーの正当性を語られることになる

逆算型の人間は「1000万しかない。必要な支出はこれだけある。それだとオーバーしてしまうので、不要と思われるこの部分を削減し、ここはこの方法で補い、ここは・・・」という風に考えて必ず予算内で抑える。

そもそも社長が「目標1000万!」とか、「予算1000万!」という時、必ずなんらかの根拠がある(一般的には)。ギリギリ達成可能な額を考えて言ってるのだが、積算型からは必ず「無理」という回答が返ってくる。

この考え方の違いはキチンと教育すれば理解してもらえる話だと思っていたのだが、どうやら最近「教えても無駄な部類の話」じゃないかと思い始めている。根拠は実体験でいろいろあるのだが、どちらかと言えば育ってきた環境であるとか、親御さん自身のお金に対する考え方・行動などが色濃く反映している気がする。ロバート・キヨサキの「金持ち父さん・貧乏父さん」ではないかと。

仕事での積算型の人の考え方は上記の通りだがプライベートでも同様で、必要な物は必ず買ってしまうので当然支出も多くなる。仕事同様に予算から逆算しないので当たり前のように予算オーバーしてしまうことになる。そうすると当然貯金は少なくなり、借金に手を出さざるを得なくなってしまう。

しかし積算型というスタイルは変わらないので支払額が収入を超えるその日まで消費スタイルは変わらない。いや、もしかしたら収入より支払額がオーバーしたところで積算型の思考「これは絶対に必要だから!」といって買ってしまうのかもしれない。いや、ほぼ間違いない気がしてきた(汗)

借金に対しての考え方は「今が楽な方」を選ぶ傾向にある。将来的に大きな利息を払うことになっても「今が安いならそれでいい」と考えズルズルと元金が減らない返済を続けてしまう。未来を見て「最初は苦しいが、後々楽になる!」というチョイスが何故かできない。(何故だ??必要なものを買えなくなるからか??)

積算型を逆算型に「教育ができない」と決めつけるならば経営者としては出来るだけそういう人を雇わないか、重要なポジションに付けないようにしなければならない。そうしなければ金がいくらあっても足りない。採用の段階でそういうのを見破る最適な質問はあるだろうか。

今度採用することにした青年にいろいろ質問したが、採用の決め手となった俺からの質問は「いま、貯金いくらしてるん?」だった。彼からの回答は「数百万です。別に使うこと無いので」で採用。彼には経済観念があると読んだ。積算型なら「使う理由を見つけてるはずだ(笑)」もしかしたらこの質問でだいたいクリアできるのかもしれない。

積算型と逆算型。たったこれだけの違いで人生の歩み方は大きく変わるのかもしれないな〜というお話でした。ダラダラとすいませんw

(昨日、強烈な積算型人間に会社を任せてしまって、エグイことになってる会社の社長と飲んでたので書きたくなりましたw)

 

PS:いつもfacebookでばかり書いてるので、Yogiboの話とかココで全く書いてないですね。すいません。できるだけ書くようにします。Yogiboとても評判が良くて嬉しいです!本日の日経MJ誌にご掲載いただき、明日は名古屋テレビ「ドデスカ!」でご紹介いただきます。感謝!

 



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