大将です。
派遣切り問題でいろいろ考えてて思った。派遣切りされて「不等だっ!」と訴えている人達は「自分が商品である」という自覚があるのだろうか?と。
派遣社員でも正社員でもなんでもいいが、自分の体と時間を提供して対価を得るということは、自分自身がそれだけの価値がある商品、ということだ。
いろいろ立場によって呼び名がある。「派遣社員、契約社員、正社員、パート、アルバイト、などなど。」
いろいろあるが、俺の中では全部「自営業」である。自分で商売を営んでいるのと一緒。全然違いはないと思ってる。販売する商品が自分自身であるというだけで。そういう意味では経営コンサルタントなんかも同じだ。
んで、今回、派遣切りされた人たちはこの理屈で言うならば「商売下手」になる。そんなリスクのあるチョイスしたんだから仕方ないじゃん・・・と同情の余地がない。
正社員にしてもそう。会社選びってのは「取引先選び」と同じ。契約すれば定期的に売上をくれる取引先である。
通常、取引先(勤め先)は1社しか選んではいけないという規約が取引先にはあるので慎重に選ばなければならないが、定期的に売上をいただけるなんと素敵な♪と、思うのが普通である。(商売人としては)
しかし売上(給与)を貰い続ける為には当たり前だが、それに見合うパフォーマンスを発揮しなければならない。そうでなければ取引が中止(クビ)されるのは至極当然のことなのである。もちろん取引先の業績が悪くなればいくらパフォーマンスが高くても取引は中止される。これも至極当然。
理解していただけるだろうか?(汗)
(自分では当然の考え方なんだけど、他の人がどう思うかサッパリわからん。。)
正社員とか、派遣社員とかいう制度は実に良くできている。
この制度が無かった場合どうなるかというと・・・
企業は一人一人の自営業者(就職希望者)と価格交渉をしなくてはならない。
そりゃそうだ。一人一人の価値は違うんだから。プロ野球選手の年俸交渉のような話を就職希望者全員としなければならないという骨の折れる作業が必要となる。取引先と価格交渉するのとなんら違いは無いのだから当然だ。が、
「これは死ぬほど面倒くさい(汗)」
と、考えた企業がこの正社員やらなんやらの制度を作ったのだ。もしかしたら資本家と労働者って考え方はここらへんから生まれたんじゃないかな?(知らないけど)。
でも結局はどんな形になろうと、自分は商品であり、自営業者なのである。そう考えながら人生を歩むと自立した考え方が身につくんじゃないかな?と思います。
「労働者の権利を守れ!」
「俺達は弱い立場だ!」
と言うのはいいんだけど、(中小企業もデモとかするし)できることなら自分の商才を磨くことを先に考えたほうがいいと思います。
が、
そういう自覚をみんなが持つことは不可能だと思いますし、
「そういう人々を救うのも国の役割」
だと思いますので、
国はなんとかしてあげてください。
そして切られた人たちも頑張って自分の商品価値を高めて買ってもらえるように頑張ってください。
もし誰も買ってくれなかったら
自分でホントに商売しましょう!
↑
俺はこのパターン。誰も買ってくれなかったのでw
“【派遣切り問題】自分が商品であるという自覚。” への4件のフィードバック
お久しぶりデス~。4、5年前にウェブシャークでインターンしていたゆきゃぽんです。覚えていらっしゃいますか?^^;
今、人材紹介会社で働いていて(派遣ではなく社員の紹介です)、めちゃくちゃ興味のあるエントリーなので(勇気を出して)コメントしました。長文ごめんなさい~。
前回からの大将のエントリーを読んで、私の意見ですが大きくわけて4つあります。
①派遣会社はそんなに儲かっていない
②「弱者の主張」(特に自分を反省しない)をする派遣社員の問題点
③派遣村とか、「弱者の主張」をごりごりしている人達は一般的な派遣の人ではないと思う(誰かの政治に利用されている)
④国の対応について
まず①派遣会社は(大将が言うほど)儲かっていない。
についてですが、高いフィーにも関わらず儲からないその理由は、人件費がかかりすぎるから。派遣社員へ直接払うフィーや営業マン代以外にも、フォローする人件費代という見えない支出が発生している。
派遣の方は(もちろん全てじゃないですが)すぐに辞めたいとか、自分のスキル以上の大手・ブランド企業へ行きたいとか、要求の高い方が多いので派遣会社の社員は朝から晩までフォローに追われる。家まで迎えに行ったり。夜中まで電話に付き合ったり。。。
だからスタッ○サービスのように、社員へ残業代を支払わずに問題になる派遣会社も多い。
②派遣社員の問題点、ですが、そもそもいつ切られるか分からないから大手で高待遇(寮、高い月給、その他手当て)で働けた、という前提を理解していない。いつ切られるか分からないのだから、貯金をしておくとか、他のスキルを身につけておくべきだった。
そして解雇されても他の仕事があるのだから、企業や税金(国)任せにしないで、より好みせず働くべき。居酒屋や介護系の仕事は人が足りないし、実際そこで頑張って働いている社員もいるのに、「そういう仕事は嫌だ」とかいうから仕事が見つからないのだと思う。
③派遣村についてですが、派遣で働いていて寮に住んでるのに貯金も無く解雇後すぐに野宿になっちゃう人の行動とは思えないレベルの高い戦略。
俊敏に一箇所に集結し、(さらに日比谷公園というインパクトのある場所の選定はすごい)社会問題化させるPR力。これは力を持った指揮官に使われている気がする。
④とはいえ、今のままだと派遣法は問題だし、働けずに困窮してしまう人も救わないといけないので、大将と同じ意見で国はなんとかしなければいけないと思います。国は自分で商売出来るくらいの人を育てられるような、教育に着手して欲しいと思う。
人材紹介会社で働いていると切られた人や、この人本当にどうするの~・・・という人達に毎日接するので、日本の将来が不安になります。。。
わかるわかる!> 社員=自営業
だけど、就職活動をする学生自身には、その感覚はあるのかなぁ、どうかなぁ。
大企業に勤めたいとかって言うのは、やりたいコトがあるからって意識もあるのかも知れないケド、それより、ステータスだとか、ネームバリューだとか、福利厚生などのメリット面を考えて(取引先を)選んでるって感じがして、
ソコで自分の保険(安定取引先)を確保するってコトに一生懸命なんだろうなって。
ソレは、自分の売り先を考えてるってところでいいとは思うんだけど、
その取引先との契約において、「ルール違反だよ!」って言いたくなるんだろうね。
保険をかけた企業への信頼感があったから故に怒りに変わるのかも知れないし、解雇は3ヶ月前(とか1ヶ月前)には告げるべきだろ!?とか、ルールが守れるレベルでの解雇をせめて、求めたかったって言う感じかなぁ。。
万が一ってコトで、そのルールが守れないくらい業績が悪化しちゃった場合なんて、「保険を確保した!」って気持ちの人にしてみたら『想定外』だったのかも知れないね。
そう思うと、いつでもどんな時でも、「大丈夫」って思って、体勢を立て直せる自分でいられるコトが、いかに一番大切かって言う事に気づくきっかけにはなっているのかも。社会的に。
今後、まだ不況が続いて、職を失う人、就職できない人たちは、
『自分を売る』力の大切さみたいなのに気づけた人から立ち上がっていけるのかもね。
(て、長くてごめん)
>ゆきゃさん
>4、5年前にウェブシャークでインターンしていたゆきゃぽんです。覚えていらっしゃいますか?^^;
お? 多分初代ギャルだとw
答え合わせにメールくださいw
>まず①派遣会社は(大将が言うほど)儲かっていない。
うん。この部分なんだけど、派遣会社で働いている人にはやはり言われる。でも考えてみて、派遣会社の売上げってすごいよ。
スタッフ・サービス3570億円、
パソナ2370億円
テンプ・スタッフ2360億円
リクルート・スタッフィング2230億円
アデコ2230億円
参考:http://hanausagi.iza.ne.jp/blog/entry/868436
これで儲かってないとか、逆にすごすぎると思う(笑)
もちろん経営の話なので、コストが売上を上回るとダメだけど、
この売上規模なら5%の利益でもえらいこっちゃです。
>「そういう仕事は嫌だ」とかいうから仕事が見つからないのだと思う。
だろうなぁ~ きっと留学してる外国人のほうがハングリーで全然働くと思う。気持ちはわかるんだけどねー(汗)
>派遣村 レベルの高い戦略。
確かにw まぁ某政党にとっちゃ最高のタイミング。蟹工船も売れたしw
>。国は自分で商売出来るくらいの人を育てられるような、教育に着手して欲しいと思う。
理想はそうなんだけど、やっぱ無理だから、やはり「契約社員には正社員より多くの給与を払うべし!」って法律を作るのがいいだろうなぁ~ ヨーロッパでは法規制があるらしいし、それが正しい。人材派遣ってのは昔はダークサイドの仕事だったからねー。(今もちょっとあるけど)
>この人本当にどうするの~・・・という人達に毎日接するので、日本の将来が不安になります。。。
やっぱそうなんだ。現場にいると感じるやろなー。
また遊びにおいで!呑みいこ!
>miyako
>保険をかけた企業への信頼感があったから故に怒りに変わるのかも知れないし
なるほどw
この感覚はありえるのかもしれない。保険か・・・w
自立だけの問題ではないと思うけど、ハングリーにやってほしいねー。まぁ俺が50歳で路頭に迷うと同じようになる気もするけど(汗)