大将です。
さてさて、いきなりですが、
あなたは非常に素敵なビジネスを考案しました。
サービスを開始したところそれが大ブレイク!
とんとん拍子で成長しガンガン儲かり、ついカッっとなって上場して多額のキャピタルゲインをゲットし、一生贅沢できるお金をゲットしました。
新聞、雑誌、テレビで取り上げられ有名人になっちゃったとします。
さてここで質問。
そんなあなたは経営者として優れているか?
俺が思うに、ここまでの過程では経営力をあまり必要としてません。幸運にも素晴らしいビジネスモデルと出会い実行したところは評価されますが、経営力とは違います。
企画力(ビジネスモデル)と行動力(実行)です。
だから大ブレイク後は誰が経営したとしてもだいたい同じ結果になります。上場しても大金持ち、上場しなくても大金持ち。こんな素敵な選択肢があるだけなので、どんなおバカさんでも経営できちゃいます。
こんなのは経営力とは言いません。
インターネット業界ではこの辺りの勘違いが蔓延しています。メディアがついつい面白おかしく取り上げたいので「優秀な経営者」としてクローズアップせざるを得ないのですが、実際には違います。
では経営力とは何なのか?
いろいろあります。
その指標をここでいろいろ書いたりはしません。
見分け方だけご紹介。
それは・・・
逆境を乗り切った経験があるか無いか。
経営力って究極ここで試されます。
順風満帆で前進し続けている船の船長みたいなものです。
もちろんいろいろやることはあるのですが、順風満帆なのであまり経営力が試されるようなことはありません。
トラブルが発生した時に初めて経営者の真価が問われます。
ブレイクの惰性で成長していた事業を「自分の能力」と勘違いしてしまう経営者はとても多いことでしょう。順風満帆な時に行っていた経営が、全否定みたいな状況。
そんな時初めて気付きます。
「俺は経営なんてやってなかった (゚Д゚; )」
こういうときに限って社内組織の問題が噴出してきます。実は組織のモチベーションって「成長」にあります。
ですからブレイクしている最中、売上が上がっている最中には組織の問題は表面化してきません。社員のモチベーションは成長によって保たれてます。
しかし、少しでも成長が止まってしまったり売上が下がってしまったりすると一気に複数の問題が噴出、あちこちで同時多発的に炎上がスタートします。
僕も経験したから言えるのですが、笑えるぐらい大変(涙)
こういった経験があって初めて経営力が鍛えられます。逆に最初からブレイクしていない会社でも同様に経営力が鍛えられます。試行錯誤の連続がそうさせます。いわば
困難が経営力を鍛えるのです。
創業数十年とか、そういった長期間運営されている会社というのはそれができる理由があります。経営基盤がしっかりしている会社は何代にも渡って永続的に商売続けられるのです。
インターネットベンチャーというのはまだそれが試されていない会社が多いです。まだまだ歴史が浅いですから。ベンチャー企業で外部からCEOを招き入れるというのもそういった困難を経験している人間を入れた方が良いという判断もあるのでしょうね。
そういった意味で、僕はサイバーエージェントなんかは素晴らしい会社だなと思います。見事に逆境を越えてます。並みの神経では耐えられないでしょう。それを乗り越えてるのですからすごい底力だと思います。
「願わくば我に七難八苦を与え給え」
・・・ではないですが、やはり逆境や困難は人を強くするものなんだと思います。諦めたらそこで試合終了なんですね(笑)
お蔭様で僕の経営力もかなり上がってきたようです(涙)
“経営力って何だろう?” への4件のフィードバック
だっはっはw
考えすぎて血尿が出るぐらいじゃなきゃいかんですな。
って俺一回も血尿出たことないやwまだ青いw
俺も出たこと無いw
健康な体だってことで(・∀・)
非常に勉強になりました(汗
なははw Noriも早くデカい困難を乗り越えたらグン!と行くでw
サイヤ人みたいに(笑)