ライバルに隙を突かれるタイミング



大将です。

先日電脳卸では無事“デコリエイト”をリリースし、アフィリエイターの方々に嬉しいブログを書いてもらったりしてとても喜んでおります。

さてさて、今回ひさしぶりに電脳卸らしいサービスが生まれたわけですが、だからといって現状を楽観視できません。デコリエイトについてではなく、電脳卸というビジネス全体についてです。

電脳卸では技術陣のリソースを主にサーバーやネットワーク関連の作業に費やしています。これらは非常に重要な作業なのですが、イノベーションでもなければ生産性が上がるわけでもありません。しかし無視することもできないジレンマが発生しております。

さてさて、これは別に電脳卸に限った問題ではありません。周囲を見渡すとケースこそ違いますが、同様の問題で苦しんでいる企業が多くあります。

長期的に対処しなければならない出口の見えない旅

商売にはそんなタイミングがあります。このような時がまさに隙を突かれるタイミングとなります。いくつか例を挙げます。

●マイクロソフトの場合

ウィンドウズ95は大ブレイクしましたが、その後ヒットが生まれません。LINUXというオープンソースも脅威となりつつあり、やはりヒット作を生み出すべくソフト開発をプライオリティー(優先順位)の最上位にしていたことでしょう。新しいウィンドウズを出し売りまくることがマイクロソフトのビジネスモデルなのでこれも終わりの無い旅です。

しかしその間に、ネット事業にリソースを費やすことができず中途半端な形でインターネットに関与。その隙を突いてGoogleがインターネットの覇権を握りました。ビルゲイツも言ってましたがインターネットがここまで進むとは予想していなかったらしいです。

ソフト開発ではなく、インターネットに注力してればな・・・・と今は思ってるかもしれません。

●Googleの場合

Googleがイノベーションを生み出し続けていた時代、彼らはまさに敵なしでした。しかし生み出したイノベーションの数だけ問題が発生します。SEOスパムやスパムブログ等に対するイタチごっこがそれでしょう。

そこに完全な解決策を生み出すのは難しく、永遠に続く旅に出ることになります。そんな最中、SNSという波がやってきました。しかしGoogleはこの波に乗ることができず、現在ではその遅れの取り戻しに必死です。

あれだけ社員を抱えている会社なのですがこのようなことは発生します。SNSへの進出をプライオリティー(優先順位)の上位にすることができなかったんだと思います。かなりのジレンマでしょう。

●mixiの場合

続々と増え続ける会員を受け止めるべく、電脳卸と同様にサーバーの増強問題は必須です。そんな最中、コミュニティー内で事件が多数発生しその消火と再発防止に動くことになります。しかしコミュニティーサービスとしては当然発生すべき問題なので、これも終わりのない旅となるでしょう。

そうこうしている間にmixiはモバイルでの展開で微妙に遅れをとりました。一応モバイルユーザー数では一位のようですが、モバゲーというPCの常識を吹き飛ばすようなサービスが生まれ、将来のメインユーザーの心を掴みきれていないでしょう。これは近い将来mixiの地位を脅かすことになるでしょう。

●モバゲーの場合

飛ぶ鳥を落とし終えつつあるモバゲーも気楽にはしていられません。mixiと同様ですがモバゲーを舞台とした殺人事件が発生してしまいました。「オフ会禁止」などのルールが当初からあったモバゲーですがやはりこういう問題は起きてしまいます。

未成年のメール送信禁止などの処置を始めたそうですが、こんな問題はまだ序の口であり、まだまだ事件は発生するでしょう。モバゲーはこの解決しない問題にリソースを費やすことになり終わりの無い旅に出ることになります。


などなど。

勢いでガンガン行ってる時にはこんな問題は発生しませんし、発生したとしてもそんな問題よりも勢いを優先してる彼らには見えません。そしてマスコミも含めユーザーたちもそんな問題に興味がありません。だから一気に成長できるのですが、認知され、安定してしまった段階でまさに問題が浮き彫りとなり慌ててプライオリティーを問題解決に当ててしまうのです。

こういう時が一番隙を突かれるタイミングなんだと思います。

よそ見してる間に

というやつですね。

さて、こういう時にどう対処すればいいのでしょうか?

ぶっちゃけ今の俺にもわかりません(笑)

しかし、やるべきことを問題解決だけにしておくのはマズいと思います。電脳卸がデコリエイトをスタートしたのもそうですし、Googleがオープンソーシャルをスタートしたのもそうです。

ユーザーに支持されるイノベーション的なサービスを生み出し続けるしか方法は無い気がします

スタート当初の勢いで進み続けるしかないのです。これってビックリするほど難しいですね。

出血しながら攻撃をするってことですから。

大なり小なりどんな商売でも同じような問題は発生していると思います。商売とは常にこういう問題との戦いかもしれませんね。

ここまで書いてると「俺はなんで商売やってるんだ?」と思ってしまいそうですが、こんな状況が楽しめるようなマゾじゃなければ商売なんてやってられないんでしょうね(笑)


さて、デコリエイト楽しもっとw
皆さん電脳卸を応援してくださいねw

 



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です